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2021年の早春、生徒の手作りで
「ビオトープ池」がスタートしました。
小さな池ができたとはいえ、ビオトープはこれからみんなで育てていく場所です。まだまだ思いも寄らない変化をしていきます。
他で見られない、モリアオさん家のビオトープをご紹介します!
ビオトープの世界
どうして「池」をつくったの?

え…?これがモリアオガエル!?
ある夏の日、オタマジャクシを放池しに行った船坂のため池で、生徒がひときわ大きなオタマジャクシを見つけました。「先生、これウシガエルのオタマジャクシかなあ?」と質問され、図鑑を駆使してよ〜く調べてみると・・・何と、池で育ったモリアオガエルのオタマジャクシだったのです。どうして?モリアオさん家で毎日エサやりしたものよりも、自然界のほうが大きいのか?
この疑問を解決するためには、かつて昭和の時代に行われていた”野外飼育”を試す必要がありました。それも、自然界のため池と同じ条件を揃え、エサもやらずにただ見守る研究・・・。いつの日か、学校で管理できる池をつくって、観察できれば。しかし、池を作るノウハウも、お金もまったくないモリボラ。想いはあっても、夢は叶わぬまま時間は過ぎていくのでした。

穴ほってあげるよ!
そんな時、たまたま学校で工事をしていた山口中学校の卒業生から「穴、掘ってあげますよ」とチャンスを貰いました。実は、時間があれば生徒有志でコツコツとシャベルやスコップで穴をほっていたのですが、掘ればガレキや木の根が行く手を阻み、全く進んでいませんでした。
パワーショベルがあっという間に掘り上げた穴は、それでもたくさんの石があり、このままでは
水を貯めることはできませんでした。
こんな時にチャンスは巡ってくるもので、たまたまダイハツ工業㈱さんでビオトープ池をつくっている噂を聞き、池づくりの専門家に出会うことができたのです。博報賞の奨励賞をいただいた時の賞金が後押しとなって、必要な資材も整いました。あとは池をつくる人手だけ。ここでモリボラのボランティア精神に火がつきました!



ひたすらガラの除去
モリボラはみんな部活動に入っているので、毎日活動できません。スキマ時間を見つけては、ゴムシートを破ってしまう、石ころやレンガのかけらを毎日取り続けました。1ヶ月経ってようやく、次の作業に取り掛かることができました。
不織布とゴムシート
ビオトープの専門家でもある、滋賀県のラーゴさんに直接指導してもらい、大きな不織布の上にゴムシートを敷き、さらにその上に不織布を敷いて、川砂を敷き詰めました。これで、池は完成しましたが、このままでは池とは言えません。
地域の植物を植える
さらに、遺伝子の撹乱が起きないように、兵庫県産の樹木やため池周辺の植物を移植しました。中野や船坂地区で見られる池を再現できるように、池の中にはフトヒルムシロを入れ、有馬川のメダカを10匹ほど連れてきました。
このビオトープがめざす姿
飼育・研究の場
もうすぐ60年を迎えようとしている、モリアオガエルの保護増殖活動を更に向上させていく目的で、これまで経験的に行われてきた飼育活動を見直し、科学的な情報を収集し、飼育方法の研究ができる場所として、様々な課題を解決していく場所として活用していきます。
ため池のサテライト
モリアオガエルが棲むため池は、乱獲を防ぐために公開されていません。しかし、ため池が様々な理由で減少してる今、もっと多くの方にため池の姿や、その役割について 考えてもらうため、訪れやすい場所にビオトープをつくることで、池に親しみながら啓発を行います。
緑の回廊を形成する
かつてモリアオさん家の裏には山がありました。宅地開発などで失われた緑を増やし、途切れてしまった自然を回復することで、動植物が往来しやすい「緑の回廊(コリドー)」を形成します。人と自然とが共生し望ましい関係をつなぐ、中継地点の役割を果たします。
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